目次

[1]1位〜4位 将来の主力級を次々と獲得
[2]中位指名〜下位指名の投手、遊撃手も、例年ならばもっと高い順位で指名されてもおかしくない逸材
[3]育成枠指名も大型投手、BC最強スラッガーなど楽しみな選手ばかり
[4]指名選手一覧


 11月に入り、新庄 剛志新監督の話題でもちきりだ。「ビッグボス」発言の新監督就任記者会見、SNSの発信、キャンプでの一挙手一投足がニュースとなり、改めて新庄新監督の人気の高さが伺える。

 新庄新監督は現役時代、超一級品の脚力、肩、長打力と三拍子揃った選手だった。経歴を簡単に振り返る。

西日本短大附出身
1989年 ドラフト5位で阪神タイガースに入団
1992年 11本塁打を放ちブレイク
2000年 28本塁打、85打点、打率.278とNPBキャリアハイ(打率はタイ)の成績を残す
2001年 MLB・ニューヨークメッツへ移籍
    日本人初の4番を経験
2002年 サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍 初のワールドシリーズ出場
2003年 ニューヨーク・メッツに復帰 退団
2004年 日本球界復帰 北海道日本ハムに入団
     オールスター初のホームスチールに成功
2006年 現役引退を決断
    北海道日本ハムファイターズを日本一に導く

 新庄新監督とともに22年から北海道日本ハムのユニフォームに袖を通す選手たちは、支配下9名・育成枠4名合わせて13名となる。

 北海道日本ハムファイターズの指名選手について紹介しつつ、総括をしていきたい。

1位〜4位 将来の主力級を次々と獲得


 1位の達 孝太の魅力はなんといっても、194センチの長身でありながら、完成度の高い投球ができる大型右腕であることだ。

 達投手は1年秋の近畿大会決勝戦で、大阪桐蔭相手に終盤まで好投を演じたことで注目を浴びるようになった。2年秋は、ほぼ完投勝利を収め、近畿大会ベスト8進出に貢献。センバツでは、140キロ後半の速球、120キロ後半のフォークを武器に、初戦から宮崎商健大高崎と2試合連続完投。仙台育英戦も先発8回を投げ、全国レベルの打線相手に3勝して、評価を上げた。

 最後の夏は奈良県大会準決勝で敗退したものの、将来性は抜群。北海道日本ハムの先発ローテーション候補として期待がかかる。北海道日本ハムには上沢 直之 以外、高卒で安定して実績を残している先発投手はいない。新球場がスタートする23年以降には、達が先発ローテーション入りして、イニングを重ねることを期待したい。

 2位の有薗 直輝は今年の指名された高校生ではトップとなる高校通算70本塁打を記録。185センチ97キロと大学生にも負けていない体格をした選手であり、打撃技術も春から改善する姿勢が見えた。

 さらに三塁守備も軽快で、最速148キロの速球を投げ込む強肩も魅力的だ。今年の高校生ではトップクラスの才能、パワーがあり、今季、開花の兆しが見える野村 佑希万波 中正と比較してもコンタクト力、守備力は大きく負けていない。丁寧な野球をする選手で、新体制の方針にマッチした選手ではないだろうか。1年目からファームで多くの試合出場機会を積んでいくことが期待される。



阪口 樂(岐阜第一)

 3位の水野 達稀は、丸亀城西時代から評判の内野手で、上背はなくてもパンチ力があり、打撃技術、守備技術、スピードをJR四国の社会人3年間で着実にレベルアップさせてきた。高卒選手が多い今年のドラフト指名選手の中では即戦力として期待され、中堅層を刺激させる選手にもなれそうだ。

 4位の阪口 樂(さかぐち・うた=岐阜第一)は、2年夏の帝京可児戦で特大本塁打を放って話題となった。最後の1年は打撃面でやや伸び悩みが見えたが、岐阜第一グラウンドに足を運んだ時、シート打撃で放った衝撃のバックスクリーン弾は未だに忘れられない。フリー打撃でも力感のないスイングで鋭い打球を飛ばしていた。

 左打者のレベルアップが急務でもある北海道日本ハムは、稲葉 篤紀GMも現場指導にも携わる方針。当たった時のリターンは大きい選手。大化けが期待できる。