目次
[1]森木、伊藤、笹倉、石田、風間など早くから潜在能力を発揮する大型投手たち
[2]智辯和歌山、智辯学園にもスーパー1年生が躍動

 1年から別格の活躍、パフォーマンスを発揮する1年生のことを「スーパー1年生」と呼ばれるが、この夏も1年生が躍動した大会となった。今回は編集部厳選した23名の1年生たちを紹介する。

森木、伊藤、笹倉、石田、風間など早くから潜在能力を発揮する大型投手たち


 

 1年生たちは入学前から評判が高かった森木 大智高知)、笹倉 世凪仙台育英)、伊藤 樹仙台育英)の3名はすでに高いパフォーマンスを発揮している。

 森木は高知大会で148キロを計測。ただ速いだけではなく、コマンド力も高く、さらに120キロ後半のスライダー、130キロ前後のスプリット、110キロ台のカーブの精度もいずれもハイレベル。何よりいっぱいいっぱいではなく、与力を感じてしまうところが末恐ろしい。高知大会決勝戦でも本塁打を放ち、投打ともに見逃せない。伊藤は、完成度が1年生離れしており、常時130キロ後半の速球は伸びがあり、130キロ近いスプリットも決め球となっている。笹倉は準決勝で最速144キロを計測。左スリークォーターらしいクロスファイヤーは2017年の仙台育英のエース・長谷川 拓帆(TDK)の高校時代とひけをとらない。

 3人に並ぶ大器になりそうな投手はたくさんいる。甲子園出場を果たした岡山学芸館仲村 竜は宜野湾中時代から最速139キロの速球を投げ込む逸材として騒がれた好投手。184センチ76キロと、今年の岡山学芸館の中では最もサイズに恵まれている。準決勝の金光学園戦では、リリーフとして1イニング無失点の好投を見せ、最速140キロを計測。左足をあげたときのバランスが良く、体重移動の良いフォームから繰り出す速球は角度があり、順調に成長すれば、西 純矢創志学園)のようなスターピッチャーになるかもしれない。西は試合前のブルペンに入れば、一斉にファンが駆け寄り写真撮影する姿も見られたが、仲村もその可能性は秘めている。

 また大型右腕・風間 球打明桜)も夏の大会で登板。常時130キロ中盤だった春の東北大会よりも明らかにストレートの凄みが増しており、輿石監督も「ロッテに進んだ山口 航輝に負けないピッチャーになる可能性がある」と評しているが、それが現実味帯びてきた。山梨県・笛吹ボーイズ出身で、輿石監督に惹かれて、明桜の門を叩いた逸材はどんな進化を描くのか。

 194センチの大型左腕・鴨打 瑛二創成館)はこの夏でも登板し、まだ130キロ中盤で、フォームの力強さをかけるが、最終学年にはロマンあふれる速球派左腕へ成長を遂げているか、長い目で見守っていきたい。

 甲子園出場を決めた関東一の大型右腕・市川 祐にも注目。新宿シニアから評判だった逸材は、制球力の高さとゲームメイク能力の高さを評価され、ベンチ入り。182センチ80キロと恵まれた体格から投げ込む速球は130キロ前後ながらボールに重みがあり、本人が自信とする制球力の高さも見事で、マウンド上でとても落ち着いている。出力を高めるトレーニングを重ねていけば、140キロ台も見えてくる投手だろう。

 東海大相模の1年生左腕・石田 隼都も最速142キロまで伸びた速球派。細身ながら真っ向から振り下ろすフォームから繰り出すストレートは角度があり、スライダーの切れ味もよい。メンタル的にも強く、甲子園でも快投を見せてくれそうだ。

 昨年のU-15代表として活躍した金井 慎之介横浜)も球持ちの良さが優れたフォームから繰り出す130キロ中盤の速球は伸びがあり、来年には常時130キロ後半〜140キロ台を計測していてもおかしくない投手。