目次

[1]「負けて元々」とチャレンジャー精神で挑んだ大阪桐蔭戦
[2]揺るぎない自信を付けた勝利

 今夏の甲子園では強豪校を次々と下して、20年ぶりの4強入りを果たした近江。新チームでも投打で活躍を見せた山田 陽翔(2年)を筆頭に滋賀県勢初の全国制覇を狙えるメンバーが揃っている。今回は大躍進となった夏の甲子園の振り返りと新チームの展望について取材した。


「負けて元々」とチャレンジャー精神で挑んだ大阪桐蔭戦


 今年の夏の甲子園は長雨に苦しめられた。近江の初戦は8月13日に予定されていたが、初めて試合ができたのは19日。その試合も5回途中でノーゲームとなり、20日にようやく1回戦を戦い終えることができた。

 難しい調整を強いられたが、「体調を壊す者もなく、ストレスを溜めることもなかった」(多賀章仁監督)と選手たちはいつも通りプレーすることができていた。

 日大東北との初戦では正捕手の島瀧悠真(3年)が本塁打を含む5打数3安打4打点の大活躍。「甲子園という球場でホームランを打ったことが、彼のキャッチャーとしてのリードにも非常に良い意味でプラスに働いた」と多賀監督は振り返る。島瀧は2回戦以降、打撃で苦しんだが、山田と岩佐 直哉(3年)のダブルエースを上手くリードしていた。初戦で彼に当たりが出たことが、チームとしてもノッていける要因になっていたようだ。

 2回戦では春の近畿大会を制した大阪桐蔭との対決となった。「負けて元々」とチャレンジャー精神で挑んだが、先発の山田が捕まり、2回までに4失点。「ちょっと一方的なゲームになるのかな」と多賀監督も流石に弱気になっていた。

 しかし、山田が3回以降に立ち直りを見せると、3回裏に2番・西山 嵐大(3年)のスクイズでまず1点を返す。4点差が3点差になっただけだが、この1点がチームに流れをもたらす1点になったと多賀監督は回想する。

 「なかなか難しいボールだったんですけど、よく決めてくれましたよね。その1点で、『よし、まだまだここからやな!』という感じにチームがなってくれました」

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