目次

[1]プロを目指す上で大事なのは技術面ではなく人間性
[2]格上だと思った二人の和歌山のスラッガー


 センバツ出場の市立和歌山や、名門の智辯和歌山に注目が集まる和歌山県の高校野球だが、高野山にもプロ注目の打者がいる。その名は渡邉 大和(3年)。高校通算19本塁打の強打者で、昨夏の独自大会では紀三井寺野球場の左翼席に特大の本塁打を放った。秋季大会には複数球団のNPBスカウトが視察に訪れており、自身も卒業後のプロ入りを視野に入れている。

プロを目指す上で大事なのは技術面ではなく人間性


 新チームになって初の公式戦となる新人戦は初戦敗退。巻き返しを図った秋の和歌山大会も2戦目で敗退し、チームとして結果を残すことはできなかった。その中でも個人、チームともに成長を感じられたと渡邉は話す。

 「結果はあんまりだったんですけど、良かったところもあったと思います。新人戦ではチームも全然まとまっていなくて、自分もバッティングが全然完成していませんでした。秋は1つでも多く勝とうとやっていて、結果は負けたんですけど、チームは大きく成長しました。自分もこれまで自分中心だったのが、チーム中心に変わったので、それがバッティングにもしっかり繋がったと思います」

 さらに昨秋はプロのスカウトが視察に訪れるようになり、それ以来、本気でプロ入りを意識するようになった。「今はプロに行くことを第一に練習しています」と今秋のドラフト指名を目指して野球に取り組んでいる。

 「人としての接し方や挨拶などから変わっていかないといけないと思いました。そこから練習の中でも礼儀を大切にしてやっています」とプロを目指す中で重視しているのは技術面ではなく、人間性だ。

 伊藤監督は技術だけでなく、グラウンドでの姿勢や練習に対する取り組みを重視するような指導を行っている。それを理解しているからこそ、渡邉からこのような発言が出たのだろう。中央大監督時代の教え子である阿部も当時からプロで活躍するための人間性を兼ね備えていたと伊藤監督は振り返る。

 「僕は慎之助が1、2年生の時に指導しているんですけど、天狗になることなく、『俺はもっと上手くなるんだ』という気持ちで取り組んでいました。性格も明るいし、頑張るし、心がとにかく強かった。そうじゃなかったら22歳で清原(和博)や松井(秀喜)の間に入って野球できませんよ」

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