目次

[1]レベルの高い名門との出会い
[2]意識が違う選手から刺激

 2018年に甲子園で春夏連覇を果たした大阪桐蔭。この代からは根尾 昂内野手(中日)、藤原 恭大外野手(ロッテ)、横川 凱投手(巨人)、柿木 蓮投手(日本ハム)の4人がプロ入りを果たし、大学でも中川 卓也内野手(早稲田大)、山田 健太内野手(立教大)、青地 斗舞外野手(同志社大)の3人が新チームの主将に選ばれた。

 大阪桐蔭の卒業生はレギュラーだけでなく、高校では控えだった選手が大学で活躍する例も目立つ。2018年の春夏連覇時に控え内野手としてベンチ入りしていた俵藤 夏冴内野手(天理大3年)もその一人。卒業後は天理大に進み、今秋のリーグ戦では規定打席不足ながら.412の高打率をマークしている。来年は主力選手として活躍が期待される俵藤に、大阪桐蔭時代を振り返ってもらった。


レベルの高い名門との出会い


 愛媛県今治市出身の俵藤は友人に誘われる形で、小学3年生の時に野球を始めた。中学時代に所属した今治中央ボーイズでは1年生の頃からレギュラーとして活躍。3年生の時には日本少年野球選手権大会で4強入りを果たしている。

「1年生の頃から出させてもらって、色々経験を積ませてもらったおかげで最後の夏に良い結果が出せたので、そこは良かったと思います」と自らの中学時代を振り返る俵藤。当時から四国を代表する内野手として評判だったが、本人はさほど飛び抜けた存在だとは思っていなかったという。

 大阪桐蔭に行きたいと思うようになったのは中学3年生の春。それまでは野球を見ることにあまり関心がなく、存在も知らなかったが、甲子園をテレビで見て、進学したいという気持ちが芽生えた。

 すると、選手権での活躍が評価され、大阪桐蔭から誘いがあることをチーム関係者を通じて聞いた。「自分がまさか行けるとは思っていなかったので、声をかけて頂いて凄く嬉しかったです」と話をもらった瞬間に大阪桐蔭への進学を決めた。

 地元を離れて大阪桐蔭の門を叩いたが、すぐに先輩との実力差を痛感した。特に二遊間のレギュラーだった永廣 知紀(明治安田生命)と中山 遥斗(三菱重工East)の守備には驚かされたという。

「自分もショートをやらせてもらったので、その人たちを見本にしていたんですけど、やっぱりあの人たちのような動きは当初はできませんでした」

 先輩だけでなく、同期にも逸材が揃っていた大阪桐蔭。藤原と根尾は1年夏からベンチ入りしていたが、「意識も技術も高かったので、入って当然だと自分は思っていました」と誰もが認める存在だった。同級生が下級生から次々とメンバー入りを果たす一方で、俵藤は2年夏までベンチ入りすることはなかった。

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。