海の向こう、MLBではエンゼルスの大谷 翔平花巻東出身)が、今季の全日程を終えた。最終戦で先頭打者アーチの46号を放ち、今季の打点も100の大台に乗せた。漫画のような選手だけに、ラストゲームでも漫画のように光りを放った。ベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」は達成できなかったが、でっかい夢が夢でないことが分かった。見る側も、来年以降、楽しみが増える。

 大谷が日本ハムからドラフト1位の衝撃指名を受けたのが2012年のことだ。あのドラフトで高卒指名された選手は今季、9年目を迎えている。大谷がもちろん、一番の出世頭だろうが、2012年のドラフトで指名され、高卒で入団した大谷の「同級生」は、今活躍できているのだろうか。

2012年ドラフト・高校生指名選手

★パ・リーグ
オリックス4位 武田 健吾外野手(自由ケ丘)※現中日
ロッテ3位 田村 龍弘捕手(光星学院
楽天1位 森 雄大投手(東福岡)※現育成選手
  3位 大塚 尚仁投手(九州学院)※17年引退
  4位 下妻 貴寛捕手(酒田南
  6位 柿澤 貴裕投手(神村学園)※18年巨人から契約解除
ソフトバンク4位 真砂 勇介外野手(西城陽
      5位 笠原 大芽投手(福岡工大城東)※19年引退
西武2位 相内 誠投手(千葉国際)※20年引退、格闘家
  5位 佐藤 勇投手(光南)※17年引退
日本ハム1位 大谷 翔平投手(花巻東)=MLBエンゼルス
    2位 森本 龍弥内野手(高岡第一)※19年引退
    4位 宇佐美 塁大内野手(広島工)※17年引退

★セ・リーグ
阪神1位 藤浪 晋太郎投手(大阪桐蔭
  2位 北條 史也内野手(光星学院
広島1位 髙橋 大樹外野手(龍谷大平安
  2位 鈴木 誠也内野手(二松学舎大附
  5位 美間 優槻内野手(鳴門渦潮)※19年ソフトバンクで引退
ヤクルト3位 田川 賢吾投手(高知中央)※20年退団、現社会人でプレー
中日2位 濱田 達郎投手(愛工大名電
  5位 溝脇 隼人内野手(九州学院
  7位 若松 駿太投手(祐誠)※BC福島
巨人3位 辻 東倫内野手(菰野)※18年引退

 ネーミングでいえば、藤浪と鈴木が圧倒的な存在感を放っている。藤浪は高校球児のころからライバルで、センバツでは対戦している。しかし、その藤浪はジェットコースター状態。15年こそ、奪三振王(221個)と14勝をマークして阪神のエースまで成長したが、ノーコン病に悩まされて、復活できないままでいる。

 一方、鈴木は広島で「神ってる」の活躍を見せるだけでなく、ジャパンの4番にも成長。東京五輪では日本の金メダル獲得に貢献した。19年には首位打者(打率.335)を獲得。今年も2度目の首位打者も手中に入れようとしている。

 レギュラーの座を射止めているのは、ロッテ田村くらいで、阪神の北條も一時期の勢いがない。大谷以外、12年高卒指名選手は22人。そのうち11人はNPBから去っている。プロ9年目といえば、国内移籍、海外移籍のFA権を手に入れる可能性があるが、現実は簡単ではない。やはり大谷翔平はモンスターなのだろう。