関東一の土屋が復活を印象付ける5失点完投



関東一が4年ぶりのベスト16!

 関東一の好投手・土屋 大和が粘り強い投球を見せた。

 日本文理戦では4回を投げて5失点。
 「あんなに土屋が打たれる姿はあまり見たことがない」とチームメイトがこぼすほど打たれてしまったが、熊本工戦では投球フォームの修正を行い、ゲームを作った。

 投球フォームを見ていくと、プレートの一塁側を踏み、左足をしっかりと上げていきながら、スムーズな体重移動から真上から右腕を振る右オーバーハンド。初戦では体が突っ込み気味で、もう一度、ためを作ることを意識した。

 ストレートの球速は常時135キロ~141キロ、さらに120キロ中盤のスライダー、フォークを低めに集め、要所を締めるピッチング。日本文理戦では外角に集まりすぎてしまい、そのボールを痛打されたが、熊本工戦では、内角を織り交ぜたり、カーブの割合を増やし、緩急をつけたり、間合いを変えたりと、工夫する姿勢が見て取れる。

 リードする野口 洋介も「以前の僕の配球も外に集まりすぎるところがあったので、内角で揺さぶったり、熊本工さんはストレートに強い情報がありましたので、変化球をうまく使って勝負できたと思います」
 バッテリーが協力しあってつかんだ夏2勝目だ。

 また関東一はクリーンナップ、ダブルエースが注目されるが、5月~6月の練習試合から結果を出してレギュラーをつかんだ重政 拓夢(2年)は50メートル6秒フラットの俊足外野手。さらにパンチ力を秘めた外野手で、横浜との親善試合及川 雅貴から安打を記録し、「あれは大きなモチベーションとなりました」とさらに強打、走塁に磨きがかかってきた。今は下位打線だが、秋以降では主力打者として活躍するのではないだろうか。それぐらい攻守の内容が充実している。

 また1年生ながらスタメン出場している初谷 健心は2試合連続安打。
「ずっと緊張しているんですけど、先輩からもっと楽しめといわれて楽になりました」

 初谷は打球も鋭く、三塁守備も大きなミスがなく、鋭いスローイングが魅力。攻守の力量はとても1年生のレベルとは思えない。今は単打中心だが、スイングの形が良いので、いずれは長打を量産する選手になるだろう。

 八王子シニア出身で、当時、チームメイトだった中京学院大中京小田 康一郎とは甲子園で再会。2人とも投手兼三塁手で、小田が投げるときは初谷が三塁、初谷が投げるときは小田が三塁という関係だった。米澤監督は「守れる選手」と評価して、春季大会後の練習試合からスタメン起用していたが、我慢強く起用したことが実ってきている。

 試合内容を見ると投手が制球力重視の投球を見せてゲームメイク。さらに堅い守備、相手の隙をつく走塁と関東一らしさが見えたゲームだった。