二松学舎大附、5回コールド発進!右田二塁打3本の猛攻



海老沼 凪(二松学舎大附)

 2年連続して夏の甲子園大会に出場した二松学舎大附であるが、昨年の秋季都大会は1回戦で桜美林に敗れている。甲子園で戦った分、新チームのスタートは約1カ月遅れる。戦力的には同等以上であっても、1カ月間築いてきたチームの粘りの怖さを、二松学舎大附の市原勝人監督は肌で感じていた。

 1回裏は、二松学舎大附は3番・右田 稜真が二塁打を放ったものの、共栄学園の先発・早川大生に無得点に抑えられた。

 けれども「今年は去年より少し地力がある」と市原監督が語るこの秋の二松学舎大附は、一度火がつくと、止まらない。

 2回裏、二松学舎大附は、左前安打で出塁したこの回先頭の5番・揚野 公匠が、8番・渡辺陽斗の中前安打で還り1点を先制すると、この夏の東東京大会で.778という驚異的な打率を残した1番・野村昇太郎の中前適時打でこの回2点目。さらに四球などが続き二死満塁となったところで、前の回に二塁打を放っている3番・右田が、右中間にまたも二塁打を放ち、満塁の走者を還す。夏は1番打者であったが、「自分はチャンスに強いです」と自ら言うだけあり、この秋は、3番打者としての役割を十分に果たしている。

 ここで共栄学園は投手を1年生左腕の佐藤 光真に代えたが、佐藤は二松学舎大附の4番・秋広 優人に中前適時打を打たれ1点を失い、二松学舎大附は、2回裏に一挙6点を入れる。

 二松学舎大附の猛攻は終わらず、3回裏には8番・渡辺がレフト柵越えの本塁打を放ち、さらに9番・海老原 凪の右前安打に、2番・有馬 卓瑠、3番・右田の連続二塁打でさらに2点を追加する。

 さらに5回裏も右田の左前適時打で1点を追加。共栄学園の4人の投手から10点を奪い、5回コールドが成立した。この日右田は二塁打3本を含む、4打数4安打5打点の大当たり。右中間に1本飛んだほかは、レフト方向に引っ張った打球だった。「もともとは右方向が多かったのですが、インコースのさばき方を覚えました」と右田。1年先輩に、広角に長打を打つ平間 陸斗といういい手本がいるのも、大きいようだ。

 投げては海老原が5回を被安打3の無失点。守っても軽快なグラブさばきで無失策の完勝だ。二松学舎大附は、2回戦は都立東大和と対戦する。そこに勝てば3回戦は東海大菅生との対戦が有力なだけに、初戦の完勝でも気が抜けないところだ。

 共栄学園は鍛えられたチームだけに、1次予選だから湿り気味だった打線を整備して、春以降の戦いに臨んでほしい。

(文=大島 裕史)

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