王者・国士舘は苦戦しながらの船出。7回コールドも課題が残る



鎌田州真

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 王者の初戦は少し苦しみながらのスタートとなった。

 都立清瀬と28日にダイワハウススタジアム八王子で対戦した国士舘。先発のマウンドには背番号11のサウスポー・岩瀬 風馬。岩瀬はセットポジションから動き出し、バランスよく1本足で立つと、軸足をすこし折って重心移動。左腕を引き上げながらトップの位置まで運び、身体を縦に捻りながら振り下ろす。ボールには威力があり、力で押していくタイプだ。また縦に小さく変化するボールも使っており、エース・中西 健登とは少し違ったタイプの投手だ。

 その岩瀬は立ち上がり、2つの四球でランナーを背負うこととなるも何とか無失点。2回以降も不安定ながらも都立清瀬打線を抑えていく。すると2回、国士舘は5番・有馬虎太朗の四球と6番・齊藤光瑠のバントヒットでチャンスを作ると、相手守備のミスで2点を先制。さらに4回には3番に座る主将・鎌田 州真のライトへのタイムリーで2点を追加して徐々にペースをつかんでいく。

 この試合3打数2安打と結果を残した鎌田。軟式U15を経験し、1年生からスタメンに名を連ねてきた実力は伊達ではない。少し内股気味で股関節にタメを作りながら構え、ピッチャーが足を下ろし始めると同時にタイミングを取り始める。この時にバットを少しヒッチ気味に使うことで、身体の内側にしっかり力を溜める形で振りに行く。秋の段階ではトップを作るためにテイクバックを取っていたが、それでは二度引きになってしまうこと。また力んでしまうことがあったため、トップを引かなくなった。またヒッチに関しては「最近取りいれるようになりました」とのこと。シャープなスイングと軸のブレないところも見ていくと、少し抜けた実力だと再認識できた。

 試合は5回にも2点を追加した国士舘。6回からは2番手・駒崎 友哉をマウンドにあげたが、7回に1番・渡邊竜都のタイムリーで2点を失う。それでも7回に再び追加点を奪うと、8回に4番・黒澤 孟朗のタイムリーでコールド成立。国士舘が9対2の8回コールドで勝利した。

 試合後、永田昌弘監督は、「初戦ですので、打ち損じやミスが出るのは想定内でした。相手は低めを丁寧に突く投球でしたので、そこに手を出さないように指示を出しましたが、徹底できませんでした。そこが出来ないと勝ち切れないので、修正をしたいです」とチームとしての戦い方を反省点に挙げた。主将の鎌田も同じく、「勝つことはできましたが内容は良くないです。打てないことは仕方ないですが、走塁といった細かなミスは反省点です」と永田監督同様に試合を振り返った。

 また、勝つことはもちろんだが、チームとして1つになって戦うことを大事にしていきたいと鎌田主将。チーム一丸で国士舘はどこまで勝ち上がっていくか。

 一方、敗れた都立清瀬の恒田良平監督は「初戦勝ちましたので、この試合も勝つつもりでしたので残念です。ただ選手は全力でやってくれましたので、よくやってくれました」と一言残した。そして国士舘に立ち向かったエースの松崎航太は「国士舘が相手でしたが、インコースを攻める配球で行きました。昨秋の日体大荏原戦に負けてから磨いてきたことですが、甘いボールは打たれてしまいました。さすがでした」と自身のピッチングを振り返りながら、国士舘打線の恐ろしさを語った。

記事=田中 裕毅

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