注目度が高い大型選手は不在でも、工学院大附が「つなぎの野球」で逆転勝利



逆転のタイムリーを放つ渡邊大輝(工学院大附)

 1回戦で実力校・都立片倉を破って勢いに乗っている聖パウロ学園工学院大附の対決。まず先制したのは聖パウロ学園。初戦で本塁打を放っている眞野寛太が犠飛を放ち、1点を先制する。

 工学院大附が反撃に出たのは4回裏、3番押部萌希が出塁し、4番山本悠太も続く。その後、一死二、三塁となって、6番渡邊太輝の2点適時打で逆転に成功。8番島崎龍斗の適時二塁打、1番和田泰陽の適時打で一挙4点を入れ、4対1と点差を広げた。このつながりのある打線は工学院大附が求めてきた攻撃だ。

 この攻撃の口火を切った押部主将は「つなぎ」というのを大事にしてきた。昨年は桐蔭横浜大に進んだ大型右腕・渡辺充、大型スラッガー・濱田 圭一郎など大型選手が多くいた。押部は「今年の選手は力のある選手がいないですし、個人だけ戦っても勝てないので、つなぎの野球を大事にしていきました」。その野球を実現するためにチームをまとめあげ、雨宮監督からもそのキャプテンシーの高さを評価されている。

 その後は継投リレーで聖パウロ学園の反撃を1点に抑え、4対2で勝利を決めた。

 今年は先発した背番号18の島崎は130キロ近い速球とスライダーを武器にする2年生右腕で、体格も良く、来年以降は常時130キロ台は期待できる逸材だといえるだろう。また、大型外野手の久米楓真も鋭い打球が打てる大型外野手だ。

 敗れた聖パウロ学園は主将で4番の眞野を中心に攻守でまとまりのあるチームだった。勝俣監督は試合後、「始まったとき、ばらばらだったチームをまとめてくれたのが眞野でした。本当によくまとめてくれたと思います」と主将・眞野の働きぶりをたたえていた。

(取材=河嶋 宗一

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