創価が自慢の対応力を発揮。世田谷学園の好投手・奥田を攻略し、ベスト4



4番サード・宮原光夫(創価)

 創価打者陣の対応力の高さを存分に見せた試合だった。世田谷学園の先発・奥田世蓮は130キロ前半の速球と切れの良いカットボールを武器に今大会安定した投球を見せてきた好右腕。その奥田相手に片桐監督はこう指示を送った。

 「やはりストレート、変化球の切れともに良い投手ですから高さに気を付けることですね。低めではなく、高めのボールを狙っていこうと話しをしました」

 創価打線は片桐監督の指示をしっかりと実践する。まず1回表、創価は一死一、二塁から4番宮原 光夫がライトの頭を超える適時二塁打で1点を先制。さらに二死二、三塁から6番石田 清が左翼線を破る二塁打で3点目を入れる。

 甘い球を逃さない攻撃姿勢は素晴らしいものがある。

 さらに3回表、創価は2番高沢 春佑、3番庄司の連打で無死一、三塁のチャンスを作り、その後、野選で1点を追加。6番石田の2点適時打。5回表には7番小松 稜平の適時三塁打、8番森畑の適時打で9点目。

 5回裏、世田谷学園は代打の適時打で1点を返すが、6回表、創価は5番河合 圭聖の2点三塁打、6番石田が4安打目となる適時打で13対1。この試合、石田は4安打5打点の大活躍。初戦で本塁打を放って以来、6番に昇格し、今や夏の創価打線に欠かせないピースとなっている。

 片桐監督は石田の活躍についてこう語る。
 「石田はずっと出られないときでも努力を継続できる選手でした。その努力の成果が夏に出ていると思いますし、監督としてはうれしい活躍です」と努力によってこの夏のレギュラーを勝ち取った苦労人・石田の活躍をたたえていた。実際にボールのコンタクト力、無駄のないスイング軌道は素晴らしいものがある。

 そして先発の森畑は5回1失点の好投。
 「今日は調子が良く、力感なく、切れのあるストレートを投げることができました」と語るように常時130キロ後半の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分ける投球は完成度が高かった。

 さらに6回裏、大型右腕の岸田 英之が登板。130キロ中盤の速球、スライダー、カーブをテンポよく投げ分け、世田谷学園打線を無失点に抑え、6回コールド勝ちで勝利を収めた。

 これで4試合中、3試合が10点差をつけてのコールド勝ち。多くの打者が当たりを見せていたが、その中ですごかったのが4番宮原だ。第1打席から内側のボールを最短距離で捌いて、弾丸ライナーでフェンス近くまで飛ばす技術は只者ではない。

 打席に入ってからの構えは余計な力みがなく、そして集中力の高さが感じられ、下半身主導でボールをさばき、骨盤を綺麗に回転できる打撃フォーム。木製バットでもミート力の高さを発揮できる打者ではないだろうか。プロ云々の打者ではないが、大学に進めば、早い段階で使ってみたい。そう思わせるほどの完成度の高さ、精神的な成熟さが感じられる選手だ。

(取材=河嶋 宗一