明大中野八王子のエース左腕・黒島の投打にわたる活躍で7回コールド勝ち!



 昨秋ベスト8まで勝ち上がった明大中野八王子。当時の主力選手は何人か残るものの、椙原監督は「やはりチームは最上級生で作っていくものなので、経験者がいたとしても、やることはたくさんある」と課題は多いとみている。それでも試合になると、東京実を序盤から圧倒し、7回コールド勝ちを上げた。

 1回裏、4番・黒島 拓実の中犠飛で1点を先制。さらに敵失も絡み3点を先制。その後、膠着状態が続いたが、6回裏、3番須江 陽海の走者一掃の適時三塁打、4番黒島の内野安打の間に4点を入れ、7対1。そして7回裏にも敵失の間に1点を追加し、8対1で7回コールド勝ちを上げた。

 エース・黒島は昨秋から4番打者として活躍していたが、中学時代以来となる投手へ。とはいっても、当時、所属していた東村山中央ボーイズには大型左腕・荒井駿也(慶應義塾)がエースだったため、黒島は外野手として出場していた。またコントロールにも課題があった指導者の勧めもあって左サイドとなった。左サイドながらなかなか切れのあるストレートを投げるのが印象的で、常時125キロ前後の直球は勢いがあり、90キロ台のカーブは緩く落ちる。緩急が使えるため、120キロ台の直球でもより速く見せる投球ができるのだ。

 やはり全体的に好打者が多く、畳みかけた攻撃が怖い明大中野八王子。さらに1週間の準備期間で、どれだけ反省点を克服し、チームをレベルアップできるか問われる。

 敗れた東京実は山下監督が不安点として挙げていた守備面がもろに出てしまった形だ。ただそれでも正捕手の神谷 翔吾はダイワハウススタジアムに出てきた6チームの捕手では最も強肩だった。1.9秒台のスローイングはセカンドベースまで一直線上に伸びていく球筋で、非常に勢いがある。神谷はステップを大事にして、いかに素早いスローイングができるかを大事にしている。打撃もコンパクトなスイングで当てる能力にも長けている。山下監督からも「視野が広くなってきた」と信頼をされている。軸となる捕手の力量が高いので、投手陣、内外野陣の守備力を底上げして、上位のチームに対抗できるチームになることを期待したい。

(記事=河嶋 宗一

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