最終スコア

 監督の心配を杞憂としたのが、エースの井上 仁だった。182センチ81キロと恵まれた体格。投球フォームに特徴があり、右腕のグラブを折りたたむようにして突き上げながら、テークバックも折りたたむような動きからトップに入り、リリースに入るという独特な動きからオーバースロー。ボールの威力はなかなかのもので、常時130キロ中盤(最速135キロ)の直球はミットに突き刺すような勢いがあり、110キロ中盤のスライダーが低めに集まり、国士舘打線を翻弄した。国士舘打線はバットが遠回りする打者が多く、井上の投球が存分に生きたといえる。

 そして8回表にも1番須江 陽海の適時打で8対1と点差を広げ、その裏、井上が国士舘打線を抑え、コールド勝ちで2回戦進出を決めた。

 椙原監督は「この試合を勝たせてくれたのは卒業した3年生だと思います。
その悔しさを忘れずに臨んでくれた。またベンチの選手たちも非常に活気がありました」とスタメンの選手たちだけではなく、ベンチでチームを盛り上げてくれた選手たちも労っていた。また主砲の築地は「ベンチで盛り上げてくれた選手たちは心強いですし、またサポートしてくれる2,3年生たちのためにも打ててよかったです」

 明大中野八王子の野球はいわゆる全員野球だろう。前向きなメンタリティが国士舘撃破の1つの要因だが、築地をはじめ、スタメン全員の技術力の高さも見逃せない。無駄のない構えからしっかりとトップを作り、骨盤が綺麗に回転するレベルの高い打撃フォームとなっている。スイングの速さ、打球の速さは都内でも上位のものがあり、投打の総合力の高さを見ればかなり怖いチームとなりそうだ。

 次の相手は日大二。この試合も激しい試合が期待できそうだ。

(記事:河嶋 宗一

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