試合は両チーム得点がないまま延長戦に入ったが、延長戦が始まる前に雷鳴が響き、試合は一時中断。試合再開後、延長10回表都立小山台は2つの四球で一死一、二塁となったところで、今度は稲光があり、またも中断。「あの中断はありがたかったです。床枝も整理をつけて、マウンドに向かってくれました」と荒井 高志監督は語る。再開後はこの試合15個目となる三振を奪うなど、得点を許さず、試合は10回裏修徳の攻撃を迎える。

 この回修徳は四死球2個で二死一、二塁とし、3番・床枝は遊ゴロ。ここで、好守備で幾多のピンチを救ってきた都立小山台の西田 宗弥が失策。満塁となった。打席には4番の佐藤。満塁の初球の鉄則の通り、ストライクゾーンに入った球を叩くと、打球はレフトスタンドに突き刺さり、サヨナラ満塁本塁打となって息詰まる投手戦は、劇的な幕切れとなった。

 「打たれたのはスライダーです。真ん中より外目に投げるつもりが甘く入ってしまいました」と木暮は語った。満塁となったところで、もう一呼吸空けられなかったか、とは思う。それでも、これは打った佐藤が見事であったことは間違いない。そして木暮が、「西田は責められない」と言うように、満塁の場面を作る失策をした西田もまた、立派な戦いぶりであった。新チームは先発して好投した松川ら中心に、どんなチームになるか楽しみである。

 床枝は1年の秋に公式戦デビューを果たしたが、その時はただ大きいという感じだった。この2年で、体もガッチリし、精神的にもたくましくなり、本物のエースの風格が出てきた。次は東京ドームで関東一との対戦になる。「自分たちは、関東一を目指してやってきました。やっと土俵に立つことができます」と床枝。歴史的な東京ドーム開催に相応しい好勝負を期待したい。

(取材=大島 裕史)

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